眠りのヨガ ~ヨガニドラ~
ここでは、眠りのヨガともいわれるヨガニドラについてご紹介します。
CONTENTS
1. What is Yoga Nidra?
ヨガニドラとは?
2. Why should we practice Yoga Nidra?
ヨガニドラが私たちにとって必要である理由
3. The Key of the practice
練習において大切なこと
4. Time to the relief
安らぐ時間
<STAGES OF THE PRACTICE>
1. Body Scan
ボディスキャン
2. Breathing
呼吸
3. Awareness of sensation
自律調整
4. Visualization
イメージング
5 .Sancarpa
サンカルパ
What is Yoga Nidra?
ヨガニドラとは?
Yoga Nidra (ヨガニドラ)とは、
シャバーサナ(屍のポーズ)の姿勢で行う、
瞑想であり、心と体をゆるめる練習です。
1時間の練習で、4時間分の睡眠に相当する
リラクゼーション効果があるといわれています。
ヨガニドラのクラスでは、
シャバーサナの姿勢をとり、
インストラクターの声に耳を傾けて、
自分の内側へと意識を向けていきます。
眠りに落ちるような、起きているような、
まどろみの感覚へと、
「体」 「呼吸」 「五感」 「思考」 「心」をゆるめ、
何ものにも囚われることのない、
穏やかな至福感に包まれたような感覚を体験します。
Why should we practice Yoga nidra?
ヨガニドラが必要な理由
わたしたちは、情報過多で、忙しない社会で生きています。
時間に追われ、常に何かしらのストレスや不安にさらされ、
過度に緊張した状態がデフォルトとなっている傾向にあります。
– 体を休めていても、無意識に緊張していて、力が抜けない。
– 気がかりなことがあって、心の底からリラックスしたり、休まる感覚が味わえない。
これらの過緊張は、心と体の両方にトラブルを招きます。
<心と体に余裕がなくなった状態>
これは、自分の心身だけでなく、日常生活において仕事や家庭、
周囲の人たちとの関係にも影響を及ぼします。
”どんな世界・どんな現実を体験するか? ”
それは、どんな風にものごとを見て、解釈して、
どんな言葉を発し、どんな行動をとるのか?
自分の内側にある、心、意識の奥の状態によって決まります。
起きている間も、眠っている間も、
無意識に抱えている「価値観」や「思い込み」。
ときに、その「価値観」や「思い込み」が、
自分の本当の気持ちを押さえつけて、
自分自身を苦しめるもとになります。
たとえば、
「がんばらないと認められない」という価値観をもつ人は、
休むことが苦手だったり、
「がんばっていない自分」を心のどこかで責め立てたりします。
そして、「がんばっていない(ように見える)人」のことも認めることができず、
無意識に、それが言動に表れてしまいやすくなります。
そこから、どれだけ心と体が苦しくても、
「がんばらないと認められない」世界を
体験していくことになるのです。
3. The Key of the practice
練習において大切なこと
ヨガニドラでは、余裕がなくなってしまった状態の心と体をケアします。
ひとつひとつ丁寧に意識を向けて、
自分の体や呼吸、心の状態に関心をもちます。
ヨガニドラの練習中に体験することは、どんな感覚や気づきに対しても、
そこに、「良い/悪い」や「正しい/正しくない」の判断を持ちません。
“ただ見ること” を練習していきます。
それは、“期待を持たないで見ること”、
“偏りを持たないで見ること” の練習です。
自分自身に関心をもち、ジャッジすることなく、
自分の状態を認知してあげることは、
ありのままの自分を受け入れてあげるということです。
4. Time to the relief
安らぐ時間
自分の内側へと意識をつなぎ、ありのままの自分を受け入れる。
たゆたうような、まどろみの中で体験する穏やかな至福感。
それは、純真無垢なこどものように、何にも囚われることのない「本来の自分」。
ヨガニドラの練習は、心地よいやすらぎに包まれた
“わたし”に還るための時間です。
<STAGES OF THE PRACTICE >
ヨガニドラで行うプラクティスをご紹介します。
1.BODY SCAN ボディスキャン
インストラクターが、体の部位の名前をひとつずつあげていきます。
その声にしたがって、名前が挙げられた自分の体の部位に意識を向けます。
体の各部位を眺めるように意識をあて、
どんな風に感じるか?を観察していきます。
脈がうつような感覚や、重い感覚など、感じ方はさまざまです。
体の部位によっては、何も感じないかもしれません。
どんな感覚であっても、「良い/悪い」「正解/不正解」の判断を持たず、
今この瞬間の体がどんな風に感じるかを観察します。
自分の体へと、意識をつないでいくプラクティスです。
2. Breathing 呼吸
自分の体の中を出入りする、呼吸の流れを観察します。
それぞれの体の部位で、吸う息・吐く息で何を感じるかをみていきます。
また、片鼻呼吸や呼吸の数を数えるなど、呼吸にフォーカスしたプラクティスです。
3. Awareness of sensation 自律調整
この世界は2極の相で成り立ちます。
熱い/冷たい, 高い/低い. 重い/軽い, など。
これらは、どちらか片方だけでは存在できません。
私たちの体もそうです。
たとえば、交感神経と副交感神経。
一日のうちに、交互に波を描くように、どちらかが優位に働きます。
現代の自然のサイクルから離れてしまったライフスタイルでは、
これらのバランスがどちらかに偏り、調和がとりずらい状態になっています。
ヨガニドラのレッスンでは、イメージの力を使いながら、2つのエネルギーを感覚で体感し、偏ったバランスの調整を図ります。
4. Visualization イメージング
深層の意識の中には、自覚のない価値観や思い込み、観念が貯蔵されています。
この観念が投影された世界を、私たちは現実の世界として体験しているといわれています。
ヨガニドラでは、人間が有している最大級の能力=イメージの力を使って、
思い込みや勘違い、凝り固まった観念を手放すことで、心の中を洗い流します。
5 .Sancarpa
サンカルパ -願い 誓いの種ー
通常、起きているときには、理性が働いているため、
「~してはいけない」
「~するべき」
「~なんてありえない、無理」など、
正解や不正解、社会の常識とよばれるものに照らし合わせて物事を判断します。
たとえば、
”今この瞬間、なんでも思うままに使えるお金と時間の自由が与えられたら、
なにがしたい?”
と聞かれたとして、”やりたいこと”はいくつ思い浮かぶでしょうか?
大人になるほど、「どうせ無理」「現実的に、物理的に難しい」と
どこかで制限をかけてしまうため、
例え話であったとしても、
子どものように自由な発想が次々と出てくることは少ない傾向にあります。
ヨガニドラの練習中は、意識のレベルは睡眠時の意識の状態へ入ります。
このとき、理性をつかさどるの脳の分野が緩むため、
「ありえない、無理」という制限が外れやすくなります。
心と体がゆるみ、ゆったりした呼吸。心地よくリラックスした状態で、
あなた自身のサンカルパ(願いや誓い)を心の中で唱えます。
あなたの深層の意識に、その誓いの種を根付かせます。
無意識の中に植えたサンカルパの種が、
起きているときにも作用して、
物事にたいして、どのように受け取って、どんなふうに解釈して、
どんな発言、行動をとるのか、
内なる変革を生む種となり、芽吹き、育ちます。
そして、自分が体験する世界が変わり、願い・誓いが現実となるように。
あなただけの、サンカルパを唱えます。
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